Yoo
2007年07月01日
02:38
きょうソラマメ巡回中に見つけた一つの記事。児童誘拐にまつわるショッキングな事件が紹介されているのですが、素直に納得できない私がいます。
なぜ納得できないかを書いて見ます。
もしかしたらすごく罪作りなことをしようとしているのかもしれない。私が完全に間違っているかもしれない。そうだったとしたら深くお詫びしたいと思います。
http://asuka.slmame.com/e11146.html
6月のあたま、一人の少女が救出された。彼女の名前はクリスティーナ(セカンドライフ内アバター名)。東南アジアに生まれた彼女は5歳のときに誘拐された。それ以来14年間をイギリスのある地域に監禁され、売春行為などを強要されて暮らしていた。
彼女は水とパンだけで長い歳月を生き、もちろん教育もいっさい受けていない。病院のナースの話によると、ジュースが何であるか知らず、あえて水が飲みたいと言ったそうだ。彼女が助け出されたきっかけはセカンドライフだった。
http://slingweb.jp/?p=344
「通報したら一緒にとらわれている女の子を一人ずつ殺す」と脅され、自由にインターネットやSecond Lifeを使う事ができる環境の中、恐怖によって自分から助けを呼べませんでした。
彼女の言動に異変を感じたSecond Life内の友人たちは、彼女を問い詰め、彼女はようやく打ち明けることができました。アメリカの友人、ドバイの恋人たちはFBIに通報。彼女は救出されたのです。
事実とすれば痛ましいことです。
たしかに、幼児誘拐が世界各国で頻発していることは残念ながら事実でしょう。売春を強要されている女の子たちも確かに実在するのでしょう。
ですが、だからといってこの話を鵜呑みにしていいものか?
監禁して水とパンしかやらず教育も受けさせないような鬼畜人のもとで、セカンドライフで楽しく遊ぶなんていう機会があり得るものでしょうか? ご存知のとおり、それにはインターネット常時接続環境とそれなりに強力なグラフィック機能を備えたパソコンが自由に使えることが必要です。あなたがこの鬼畜人の立場なら、そんな自由をこの子に与えますか?
その上で彼女はリンデン社のホームページにアクセスし、パスワードやメールアドレスを登録する必要があるわけです。水とジュースの区別もつかないような学力でそんなことがこなせるものでしょうか? またなんとかアカウントを取得できたとしてもあの結構複雑なクライアントソフトを駆使して友達を作ってチャットしたり出来るものなのでしょうか?
捕らえられていたのがイギリスなのにFBIが出てくるというのも変。
その上、みんなでお祝いをしようとしている矢先に急死?
少し話が出来すぎているような気がしてなりません。
こんなことを書いて、ほんとに顰蹙ものかもしれませんね。
しかし、この話を信じた人々が次々この記事のコピペを繰り返して言った挙句、万一、これが誤報あるいはガセだったと判明したとしたら? それは世の中に本当に存在する幼児誘拐や人権侵害事件から人々の目を逆に逸らさせてしまうことになりませんか? それを考えると、私は私の中に生じた疑念を胸に納めておく気にはなれませんでした。
インターネット上でガセ話が広まっていった事件というのはこれまで何度もありました。不治の病に冒された少年の話とか。 今回の話は本当にそういうものではないのか? 自称クリスティーナちゃんが「目立とう精神」で適当にでっちあげた話が予想以上に反響を呼んでしまって、今更うそとも言えず「脳の損傷が元で死んだ」ことにして逃げたという可能性だって、(大変申し訳ないですが)かんがえられなくはないのです。
私の疑念が間違っていたとしたら、これはものすごく失礼なことを書いていますね。でも、真偽を判断するには情報がまだ足らないのです。
こんなショッキングな事件、事実であるなら新聞記事の一つも探せ出せそうなものです。しかし、
Christina Dubayy|dubai "second life"
なんていうキーワードでググって見ましたが、最初の40件ほどを見た限り該当する情報がありません。もちろん私が見落としているだけかもしれません。しかし今のところ私にいえるのは、クリスティーナちゃんの話が真実であることを支持する材料を私はひとつも見出せないということのみなのです。
私は真実を知りたいと思います。 この件について、情報をお持ちの方がいらっしゃったらぜひコメント欄で教えてください。